口腔ケア
Q:赤ちゃんの歯みがきはどのように始めたらいいですか？
A:乳歯が生えたら、歯みがきに慣らしていきましょう。歯の生える時期は個人差が大きいですが、生える順序は比較的例外が少なく、まず下の前歯が生え出します。唾液腺開口部が近く、むし歯になりにくい場所ですが、この時期から歯ブラシを口に入れる練習をしましょう。この時期は、なんでも口に入れて確かめる時期なので、本人が持ちたがれば安定した座位で、見守りながら持たせてあげて、仕上げは寝かせた状態で大人が行います。
上の前歯が生えたら本格的に歯みがきを始めます。一日一回夜磨くことを習慣にしましょう。生えたての歯や1歳前後はまだ口の中が鋭敏なため、いきなり歯ブラシを当てると嫌がることが多いので、乳幼児用の歯ブラシで、優しく下の前歯から磨きます。上前歯は上唇小帯という筋が、太く深くついている場合は、当たると痛いので避けて磨きます。この時期は歯磨き剤の使用は必要ありません。
子供の意欲を引き出すために、歯ブラシを持たせることは大切ですが、歯ブラシを口に入れたまま転んだりすると重大な事故につながりかねません。本人に持たせる場合は、必ず大人がついて安定した場所で行いましょう。また、虫歯は多要因で発生するものなので、予防は歯磨きだけでなく生活リズムを整えること、だらだら食いや甘味食品、甘味飲料の摂り方も注意が必要です。