口腔ケアのススメ・・・24 Q:赤ちゃんが何でも口に入れてしまいますが、大丈夫ですか?

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Q:赤ちゃんが何でも口に入れてしまいますが、大丈夫ですか?

A:歯や口の発育は、妊娠中でも比較的早い時期からはじまります。胎生期に指しゃぶりや口唇への刺激で、吸啜の反射がはっきりと見られます。これは生まれてすぐに新生児が自力でお乳を吸うという行為を支えるためです。最初は反射で哺乳していた乳児も、次第に反射を抑制して哺乳量をコントロールする能力がつき、乳首以外のものを口が受け入れられるようになります。これは離乳の準備として大切なことです。目や手で確かめる機能が未熟なうちは、なんでも口に入れて確かめようとします。

これを「マウシング」といい、摂食機能発達のためには欠かせないステップです。初期のマウシングは自分の指や手の一部を口に持っていくことから始まり、手や指で物をつかめるようになると身の回りの物に広がっていきます。成長に伴いお座りができるようになると、視界も広がり物を探索して口に持っていく行動が盛んになります。物にはそれぞれ硬さ、大きさ、弾力性があり、口の中で感じ方が違うという体験をします。識別マウシングといわれ、食物の物性を口で感じ、それに応じた動きを引き出すためにも大切なステップです     。また、目で見て、手でつかみ、口に運ぶという一連の行為は、自分で食べるための基礎となります。このようなマウシングを通じてさまざまな感覚体験をして、目と手と口の強調運動を学んでいくので、安全面、衛生面に十分注意したうえで見守りましょう。