口腔ケアのススメ・・・21 Q:咳をしたら白くて臭いものがとびだしたのですが、口臭の原因ですか?

神奈川介護求人JOB(ジョブ)TOP › お役立ち情報 › 口腔ケアのススメ・・・21 Q:咳をしたら白くて臭いものがとびだしたのですが、口臭の原因ですか?

Q:咳をしたら白くて臭いものがとびだしたのですが、口臭の原因ですか?

A:喉の奥の両側には、扁桃という部位があり、外部から侵入してきた細菌やウィルスをキャッチして撃退、排除する役割を果たしています。その扁桃の表面には、10個から20個ほどの陰窩(いんか)と呼ばれる直径3~4

ミリの小さな穴があり、そこにウィルスや細菌の死骸や死んだ細胞や食べ物のカスがたまります。これらが固まったものを膿栓といいます。通常は唾液の働きや舌の運動により胃に運ばれますが、咳などにより反射的に吐き出されることがあります。膿栓は炎症産物である膿のようなものですから、取り出せば悪臭がします。膿栓は喉の形状や陰窩の深さなどで、出やすい人出にくい人がいますが、誰にでもあるといわれています。口蓋扁桃が病的に肥大している場合や、常に口呼吸の習慣のある人、口腔内乾燥のある人は、過敏に反応してできやすくなります。膿栓自体は特に大きな病気の兆候ではありません。まれに口臭の原因になることがあります。口臭が気になる方は膿栓のチェックもしてみたほうがいいでしょう。膿栓は見ることも可能ですが、確認できても自分で無理にとると、喉の粘膜を傷つけてしまう恐れがあるので、耳鼻科で除去してもらいましょう。特に冬は乾燥しているので、膿栓の量も多くなります。膿栓予防には良くうがいをすることが大切になります。

Q:舌小帯強直症について教えてください。

A:舌小帯とは、下の裏側についているヒダ(ひも状になっている場合もあります)のことをいいます。このヒダが生まれつき短かったり、ヒダが舌の先端に近いところについていることがあり、このような状態を舌小帯短縮症といいます。舌小帯短縮症にはいろいろな呼び方があり、舌小帯強直症、舌小帯癒着症、舌癒着症などといわれることもあります。

舌に付着している位置や太さにより舌の動きを傷害したり、発音に影響(滑舌に影響)したりします。歯の生えてない赤ちゃんの頃は、舌がうまく動かないので、母乳やミルクを十分に飲み込むことができない場合もあります。成長するに従いサ行、ラ行、タ行の発音がはっきりしなかったり、舌が動きにくいので舌による自然なお口のそうじができないので、舌苔(ぜったい)が付きやすく、むし歯や歯周病になりやすいこともあります。

舌を口の外に簡単に出せない、少ししか出てこない、舌を出すと先端がへこみ二つに分かれるようになる、口を開けると舌の先端に小帯がついている、舌足らずの発音になるなど、比較的わかりやすい症状です。

治療は、舌に麻酔をして小帯を切開します。最近は、レーザーを使用すると簡単にできます。小児でも麻酔ができれば処置できますので、障害が大きくなる前に舌小帯切除をするとよいでしょう。歯科医院でもできますので相談してみましょう。