Q:歯を抜いて放置したままになっています・・・。
A:場所にもよりますが、ほとんどの場合、良い状態とはいえません。歯を抜いたままにしておくと、隣の歯が動いたり、反対の歯がずれたりして。噛み合わせのバランスが悪くなります。また、残っている歯で噛むため、歯に負担がかかり、歯周病を悪化させ、歯の寿命を短くしてしまいます。歯を抜いたら、歯肉が固まるまで待ち、抜いた歯の代わりを入れる処置をしましょう。方法は、ブリッジという固定性のもの、着脱式の入れ歯、インプラントという人口歯根を埋めるものがあります。
ケースによって、全て出来ない場合もありますが、抜いた時に最良の方法を歯科医と相談しましょう。ただし、インプラントは自費治療となります。出来るだけ歯を抜く前と同じ状態が保てるようにすることが大切です。
言うまでもありませんが、歯を抜くようなことにならないよう早期に発見し、きちんと治療をして、定期的に検査を受け予防をしましょう。「80歳で20本以上の歯を保ちましょう」は、8020運動の合言葉です。20本以上の歯があれば、食生活にほぼ満足することができると言われています。そのため、「生涯、自分の歯で食べる楽しみを味わえるように」との願いを込めてこの運動が始まりました。すべてのライフステージで健康な歯を保つことが大切です。8020を目指しましょう。
Q:子供の歯磨きで仕上げ磨きはいつまで手伝う?
A:子供に歯磨き習慣をつけることは、決して簡単ではありません。歯科医院で歯磨き指導に最も協力的な時期は、言葉がある程度理解できるようになる3歳児頃です。(幼児期)ハミガキをしなければならない理由を分かりやすく説明し、虫歯の発生原因についても周囲のおとなたちに良く理解してもらい、仕上げ磨きに協力してもらうことが必要です。
何歳まで行うという的確な年齢を決めることは難しいのですが、子どもはすくなくとも「歯列全体に歯ブラシを当てることができる年齢」までが仕上げ磨きをしなければならない年齢かと思います。このようにできる最初の年齢を「完全実施年齢」といい、ある調査では、2~7歳の間にハミガキ指導を開始した子供の完全実施年齢は、8歳と9歳が多かったという結果から、親による仕上げ磨きは、7~8歳までは行うべきではないかと思われます。さらに、ハミガキ指導開始年齢が早ければ早いほど、完全実施年齢も早くなることがわかりました。なお、親が仕上げ磨きに熱中し過ぎて唇を引っぱり過ぎたり、力を入れすぎると、かえって拒否され、継続が困難になりますので、「寝かせ磨き」などこどもをリラックスさせて行うことが大切です。歯科医院で教えてもらい、できるだけ低年齢から歯磨き指導を開始しましょう。