Q歯周ポケット検査はどんな検査ですか?
A:歯周病の進行状態を調べるための検査です。目盛りのついた専用の器具(プローブ)を用いて、歯と歯肉の隙間に挿入して、プローブの進入する深さを計測します。数値が多きくなるほど、歯周病が進行している目安になります。
歯周病は、歯を支えている歯槽骨が溶けていく病気ですが、歯周ポケット値が多きれば、支えている骨がなくなっていると判断できます。検査は骨の減少だけでなく、出血や膿、発赤や歯根についている歯石の状態などもチェックすることができます。歯周病の治療には欠かせない検査です。成人では、だいたい2~3ミリぐらいなら歯肉は健康で、10ミリを超えるぐらいになると末期となります。二桁近くなるとグラグラしたり、腫れたりなどの症状がでてきて抜歯になることもあります。骨の減少が進まないと自覚症状が出てこないので、定期的に歯周ポケット検査を受けて、数値が小さい段階で進行しないように予防していくことが大切です。検査は通常痛みはありませんが、歯肉の状態によっては少し痛く感じる時があるかも知れませんので、検査時に検査者に痛みを感じたら、伝えていくといいでしょう。
現在、保険診療での歯周病の治療は、ポケット検査を必ず行わないと進められない流れとなっていますので、おそらく受ける機会が多くなると思います。
Q:歯医者に行きづらいのですが・・・。
A:患者さんの中に、時々歯医者は苦手という人がいます。そういう患者さんに限って放置された虫歯が多く、我慢を重ねて来院されます。もう少し早く来ていれば救えたのに。もう少し早く来ていれば、もっと簡単に治り、そんなに痛い思いしなくてもすんだのに、ととても残念でなりません。
今は昔と違い、機械や薬剤も進歩しいて、治療に関してはあまり痛みを感じなくてできるようになりました。軽い虫歯は、ほとんど痛くない治療ですみます。自覚症状のない歯周病も早期に予防すれば、歯は抜かなくてすみます。歯科医療は昔と変わっていますので、苦手と思わずに気軽に歯科医院に行ってみてください。常に口の中を点検しておけば痛い思いをせずに自分の歯を守ることができます。なんでも歯科医に相談して歯に対する正しい知識を持ち、理解していくことも大事です。歯科医院には歯科衛生士もおりますので、自分に合った予防法を教えてくれるはずです。6月4日の虫歯予防デーをきっかけにお口の中を見直し,歯科医院に行ってみてください口の中をきれいにするととても気持ちがいい、という体験をしてください。