Q:口内炎がよくできますが、なぜですか?
A:口内炎は、口の中の歯肉、舌、頬の粘膜にできる直径2~3ミリ(まれに10ミリぐらいのものもある)の円形または楕円形の潰瘍で、小さくても痛みがあります。原因は、栄養不良、疲労、薬の副作用、カンジダなどの感染・悪性腫瘍などの大きな病気から出来る全身的なものと、歯垢の清掃不良による口腔内の汚れ、唾液減少によるドライマウスや、噛み合わせや歯列不整、義歯や詰めもの・かぶせもの、強い歯ブラシ、食物による機械的刺激と金属や歯磨き粉の中の添加物によるアレルギーやタバコなどの嗜好品から出来るものもあります。
それ以外でも原因不明のまま繰り返してできるものもあります。大きな病気が原因でなければ、多くは1週間ぐらいで治りますが、その間は痛みが強く、複数個の場合は食事にも影響してかえって栄養不足や抵抗力を低下させてしまう事があります。原因を取り除くことが一番ですが、塗り薬やレーザーを照射することで痛みが消えることもあります。早期に歯科医院で診てもらいましょう。口内炎がしばらくしても治らないとき、特に痛みのないものは、がんとの鑑別が必要な時もあります。いずれにしても歯科医院で定期的に歯の検診と口腔内のチェックをしてもらう事です。
Q:インプラント治療について教えてください。
A:最近では、歯科用CT装置の普及とサージカルガイドの使用により、以前より安全で確実な治療が出来るようになりました。歯科用CT装置により、骨の厚みや幅、神経との距離が正確に3次元的に見ることができるからです。サージカルガイドは、CTで撮影した画像上で、設計したインプラントの位置を正確に口腔内に移す指標のようなものです。CT画像上などで十分なインプラント埋入の条件が得られたら、歯肉を大きく切ったり骨をたくさん削ったりせずに、より早く埋入できるようになりました。ですから、処置後の痛みや腫れも激減しています。義歯を装着している場合も、義歯の中にインプラントを使用することにより、義歯の装着感がよくなることもあります。歯科用CT撮影とサージカルガイド使用によって、安全で確実な治療の選択肢として考えてもいいのではないでしょうか。ただし、糖尿病、心臓病、高血圧などの持病によっては、インプラント治療ができない場合もあります。また、口腔内のケアを毎日適切にできそうかどうかも、インプラント治療の条件に入っているようです。
インプラント埋入してから、しっかり安定させるために、3~4か月待つことになりますので、治療期間が長くなることと、治療後のメンテナンスがとても重要になります。定期的に必ずチェックすることと、日ごろの手入れを怠らないようにすることです。