介護の始まりで慌てないために・・・2

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退院する前に確認することは?

高齢者が病気やケガで入院し退院すると、入院前と同じ生活ができるとは限りません。病気やケガの治療が落ち着いたら、次のことを確認しましょう。

①退院後も続けて治療が必要か?
例えば、脳血管疾患や骨折で入院した際に、糖尿病を発見または悪化しているということがあります。そのような場合には、インスリンという糖尿病治療の注射を退院後も続ける必要があるかもしれません。高齢者本人ができればいいのですが、できない場合は家族が注射しなければなりません。関節疾患や骨折の場合でも、骨を強くする注射や薬が必要になることがあります。また、リハビリテーションを続けて行う必要もあるでしょう。リハビリテーションを受ける頻度や通院方法などを確認しておきましょう。

②どんな動きができないのか
入院前に比べて、どのような動きができないのかを確認しましょう。入院中に、看護師やリハビリテーションのスタッフから、病院での生活の様子を聞き、できれば治療が落ち着いたら、退院する前に一時的に自宅に戻ってみるのもいいでしょう。実際の動きを確認できたり、何ができないのかが確認できます。

③誰がどのくらい介護できるか
退院が近づいたら、生活全般にどんな手助けが必要になるのかも確認しましょう。買い物や食事はどうするか、トイレや入浴での介助はどのくらいになるのか、室内の移動はどのような方法でするのか等々。そのうえで、誰がどの部分をどれくらい手助けできるかを考えましょう。介護する人がいない、生活全般に介護が必要などの場合は、自宅で過ごすことが困難な場合があります。その場合は、一時的にあるいは長期的に介護施設の利用も検討しましょう。

退院時に確認することは?

病気やケガの状態に応じた確認ポイントがあります。脳血管疾患の場合は、マヒの有無や飲み込みの状態を確認しましょう。病院でのリハビリが終了しても、介護施設に通ってリハビリを続けることができます。認知症の場合は、何が入院につながったかを知ることが大切です。食事や買い物が困難だったり、薬の飲み忘れが持病の悪化につながることもあります。高齢による衰弱の場合は、生活全般に介護が必要になります。関節疾患と骨折の場合は、リハビリの継が大切です。転びやすい場合は、廊下やトイレなどに手すりが必要になるかもしれません。歩くことが苦痛になり外出の機会が減ると、体力が低下したり認知症の発症を招きまねません。

介護の始まりで慌てないためには、入院中から退院後の生活をイメージして準備を始めることです。