入浴介助 その3≪部分浴(手浴)≫

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手浴は、温かいお湯で手だけを洗うことです。温かいお湯で手を洗うことは、清潔を保つと共に、手の血行を良くします。血行が良くなると、入眠促進・リラクゼーション効果が得られます。また、温めることで、関節が動きやすくなり、高齢者やマヒのある方にはリハビリ効果もあります。手浴とマッサージを同時に行うことで、更に効果が高まります。

≪手浴を始める前に≫

1.手浴にかかる時間を伝え、排泄の有無を確認しましょう。
2.室温は22~24℃に設定し、手浴を行う場所の環境を整えます。
注:物を動かす場合は、被介護者に動かすことを伝えます。終了時元に戻す。
3.手浴を行う側(ヘルパー)の手が冷えていると不快感を与えてしまうので、行う側も手を温めておきましょう。
4.被介護者が座位を保てれば、お湯の入った洗面器を体の前部に置きます。
5.座位が取れない場合は、側臥位の体勢で、洗面器を体の横側に置きます。
注:寝具が濡れないように工夫しましょう。

≪手浴の手順≫

1.被介護者に手浴をする旨伝えて同意を得てから始めます。
2.片手ずつゆっくりお湯に浸し、温めます。(側臥位の場合は、上側の手から)
3.ガーゼと石鹸で、優しく洗います。(指の間はしっかりと)
4.かけ湯をしながら泡を落とし、ピッチャーのお湯でしっかりと流します。
5.タオルで拭き残しがないように、爪の間・指の間もしっかり拭きます。
6.反対側も同様に行います。

※マヒがある場合
1.マヒのない手から行います。
2.マヒ側の手は、手を握ったままお湯に浸し、充分温まってからゆっくりと指を開いていきます。この時、指先ではなく指の根元から広げるようにします。
3.手のひら、指の間、爪の間の垢をしっかり洗い流します。
4.手のひらの状態、指の間に水虫がないかなど観察します。
5.かけ湯をしながら、石鹸や汚れを充分に洗い流したら、水分を拭き取ります。
注:水分の拭き残しは、菌の繁殖につながりかねません。