食事介助 その4≪食事介助の方法≫

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食事の準備が整ったら、実際に食事を始めます。高齢者の身体状況や性格などによって異なる部分もありますが、基本的な手順を覚えておけば、後はそのときどきで応用をするだけです。

●安全な体勢の確保
椅子やテーブルの位置や、適切な体勢になっていることを確認し、食べこぼしに対する対応も整えておきます。

●介護者は横に並ぶ
介護者と向き合うのは、介護される方を監視されているような気持にさせるのでおすすめしません。横に並ぶことでテーブルの高さや位置がチェックでき、同じ向きからお膳を見るので、気持を理解しやすくなります。
箸やスプーンは、下から持っていくのがいいでしょう。上からではこぼれないようにと上を向かざるを得なくなりむせる原因となります。また、忙しいからと言って立ったままの介助はとても危険です。

●水分の多いものから始める
汁物など水分の多いものから食べてもらいます。水分の多い食べ物は、胃酸の分泌を活性化させるだけでなく、ウオーミングアップ的な役割を果たします。口の中が潤って嚥下がスムーズになります。

●食べる時は主食・副食・水分を交互に
料理の温度に注意しながら、主食・副食・水分を交互に食べてもらいますが、一回の食べ物の大きさや量に注意することが重要です。一回の量はティースプーンに軽く一杯分くらいが適切です。また、スプーンを口の奥まで入れないように注意しましょう。

●食事を急かさない
前に食べていたものをちゃんと飲み込んだかどうか確認してから次の食事を運びます。焦って食べると、誤嚥やのどの詰まりを引き起こすため、細心の注意が必要です。介護者側の都合ではなく、高齢者のペースに合わせるよう心がけましょう。

●終了後は摂取量を確認
食事が終わったら、食べた量を確認してから片付けます。定期的に食事の摂取量を確認することは、高齢者の健康状態を把握する上で重要です。

●口腔ケア~リラックスできる状態へ
食後は、歯磨きをして口の中を清潔にし、すっきりした状態で休めるようにします。食べたものの逆流を防ぐため、食後すぐに横になってもらうのは避けたほうがいいでしょう。