足の悩みにお答えします 臭い、ケア編

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Q:ホテルや旅館のスリッパは水虫がうつる?

A:宿泊施設や温泉施設でも定期的にスリッパを消毒しているところが増えているようです。ただ、浴室や大広間では、誰が履いたかわからないスリッパを履くこともあります。水虫の原因菌の白癬菌は、皮膚についたからといってすぐに感染増殖するわけではりません。温度、湿度、栄養の3つの条件がそろってはじめて増殖します。気になるようでしたら、その日のうちに洗い流すか、抗菌作用のあるシートで拭くか、足裏にじかにスリッパがつかないよう靴下を持参するのもいいでしょう。

Q:足の疲労回復のための即効ケアはある?

A:帰宅後に、ゆっくりお風呂に入るのが一番です。全身の血液の循環を促しして疲労回復させてくれます。お風呂では、足指の曲げ伸ばしや足裏のマッサージ、足の裏やアキレス腱の回りをもんでみましょう。足のリンパマッサージも効果的です。足を高くして寝ると、血液やリンパ液が上半身に向かって流れやすくなり、疲労回復に役立ちます。入浴できない場合は、足浴だけでも効果があります。

Q:血糖値が高い人のフットケアは?

A:糖尿病の予備軍ですから、早いうちからフットケアの習慣をつけましょう。糖尿病は初めのうちは、何の自覚症状もなく進行します。気づいた時には、血管障害や神経障害などが進み、さまざまな合併症を引き起こしています。失明や腎不全、脳卒中や心筋梗塞などは比較的初期のうちから気をつける人が多いようですが、フットケアはついおろそかにしていまいがちな人が少なくありません。

糖尿病では、血行障害のために皮膚炎が起こりやすいのですが、神経障害のため傷の痛みに気づきにくく、血行不良も重なり悪化しがちです。放置すると細菌感染を引き起こし、壊疽といって、足の皮膚や骨が腐り、足を切断しなければならないこともあります。それほど重症でなくても、足が痛くて歩きにくくなったり皮膚炎が悪化することがあります。

合わない靴を履き続けて、マメやタコ、ウオノメができると、そこから皮膚炎が悪化することもあります。ふだんから足の皮膚の異常をチェックし、早めの対策を心掛けましょう。マメなどの手入れは専門家に任せ、深も爪絶対避けましょう。

Q:最近足の臭いが気になります。

A:足は一日にコップ一杯以上の汗をかくと言われています。無菌状態なら臭う事はありませんが、皮膚には常在菌という細菌が住みついています。靴や靴下の中は汗をかいても、外に蒸散されにくい状態なので、これらの細菌が汗を分解して臭いを発生させています。足の臭い原因は雑菌の繁殖による場合がほとんどです。

足そのものから悪臭を放っているわけではありません。雑菌が繫殖してニオイを作り出すには、水分(足汗)、温度(体温)、エサ(角質・皮脂)の3つが必要です。足は毎日丁寧に洗っていれば、それほど臭う事はありません。気になるときは、柔らかめの歯ブラシに抗菌作用のある歯磨きをつけて、足の指と指の間、爪の周りや爪と指の境目、足裏と指の付け根などを洗います。

どんなに足をきれいにしても、靴の中の臭いが足に移ることもあります。同じ靴を二日続けて履かないようにして、履き換えた靴は抗菌作用のあるティッシュで拭いてドライヤーで乾かし脱臭剤を入れておきます。あるいは丸一日風通しの良い所に置き陰干しでもいいでしょう。ブーツは足の汗や体温で湿気と温度が増してきます。ファスナーを開いて立てておくか、吸湿シートや新聞紙などを入れて湿気を取ることが大切です。

汗ばむときには予備の靴下を用意して履き替えたり、デオドラントシートで拭き取るのもいいでしょう。こっそり靴を脱いで足を乾かしたり、ストッキングの上からも使えるデオドラントスプレイを利用する方法もあります。

Q:事務の仕事をしています。冷え症で、厚い靴下を重ね履きし、羽毛のひざ掛けを使っています。冷え対策ありますか?

A:冷え性の人は全身の血液の循環が低下した状態になっています。足だけではなく手先も冷たく感じます。また、新陳代謝も低下するため、エネルギー(熱)を生み出しにくく、冷えて縮まった血管がさらに広がりにくく、体全体がゾクゾクと冷えた感じになります。

ですから、対策は血液循環をよくし新陳代謝を高めることです。歩く機会を増やして血行をよくしたり、軽い運動をしたり、家事や仕事での作業をテキパキこなすなど体をこまめに動かすことで新陳代謝は高まります。足をじっくり温め、マッサージや足の体操もいいでしょう。お風呂はシャワーだけで済ませず、ゆっくりお湯につかると全身の血行がよくなり新陳代謝を高めます。足浴も足を芯から温めるのに効果的です。

アロマエッセンスや入浴剤などを入れるとリラックス効果があり、なおいいでしょう。自宅では5本指の靴下をはいて、立つ・歩くという動作のたびに、足で床をつかむようにすると足の筋力強化になり、血行も良くなります。事務の仕事ではパソコンの作業などで、長時間同じ姿勢を続けることになりがちです。同じ姿勢を続けることも血行を悪くする原因となります。

1時間に1回くらい、別の動作をして筋肉の緊張を和らげることも必要です。立って屈伸運動をしたり、その場で足踏みもいいでしょう。少し歩くことができればいっそう効果が上がります。座ったままで膝を伸ばし、足首を屈伸することで筋肉ポンプといわれるふくらはぎを刺激し、血行を促します。また、時折ふくらはぎをマッサージするのもいいでしょう。

 

Q:足の冷えに悩んでいます。冬に向かって益々ひどくなるのではないかと心配です。何か対処法はありますか?

A:最近は、30代、40代の若い方からも冷え性で困っている話を聞くことが多くなりました。「冷え」は東洋医学の考え方で、西洋医学では病気として扱っていませんので、どこに相談していいか分からない方もいらっしゃると思います。冷え性は、身体の部分が暖かく冷たくないのに対して、手足の先などが冷たく冷えているような感じが続くことです。

これは血流障害(血行不良)が原因と考えられています。解消法として食事や運動などがありますが、今回は入浴法について紹介します。体温は下半身のほうが低いので、全身浴では体温の高い上半身が先に温まってしまうためのぼせやすくなります。胸から下を温める半身浴は、長く入っていられるので、全身をしっかり温めることができます。

ぬるめの半身浴はリラックス効果もあります。ひどい冷えには温冷浴で血行促進させます。温かい湯で温めて足の血管を拡張させ、冷やして血管の収縮を繰り返すと血管の収縮拡張作用が活発になり、血行が良くなります。自律神経の調整にも役立ちます。