爪水虫の症状
爪水虫は医学的には、爪白癬といいます。白癬菌が爪の下に住みついて爪を傷めます。爪の表面が黄色や褐色に変色したり、縦じわやデコボコが目立つようになります。それでも痛みやかゆみがないため、なかなか水虫とは気づきません。
そのうちに爪の色が白く濁り、爪自体が厚みを増していきます。内部が空洞化することもあります。放置すると爪の先端が欠けやすくなり、最終的にはボロボロに崩れてしまいます。また、厚くなった爪に押されて指が痛くなり歩きにくくなることもあります。
爪水虫の原因
爪水虫の多くは、長い間足の水虫にかかっているうちに、足にいた白癬菌が爪の回りから爪の下にもぐりこみ、さらに爪の中に入り込んで発症します。陥入爪や巻き爪などがあると、白癬菌が爪のすき間に住みつきやすくなります。外反母趾などで、爪の近くの指の間に水虫ができると爪にうつりやすくなります。
爪水虫はやっかいな病気ですが、誰でもかかる可能性のある感染症です。ふけつにしているからかかるというわけではありません。特に女性は、外反母趾や爪のトラブルを抱えている人が多いだけに、爪水虫にかかりやすいといわれています。自然に治るということはありません。全身に影響を及ぼすこともあります。気づいたらしっかり治療しましょう。
爪水虫の手当て
水虫と同様の注意が必要です。白癬菌爪は、爪を栄養にして、6ヵ月くらいも生き続けたという報告があります。切った爪の後始末にも注意が必要です。爪をきるときには、新聞紙などを敷いて飛び散らないようにしましょう。爪やすりも共用しない方がいいでしょう。使用後は削りカスを十分に洗い流し、よく乾燥させておきます。爪水虫の治療は塗り薬だけではうまくいかないことが多いため、飲み薬を使うこともあります。
治療にかかる期間は、爪の伸び方や薬の効き方によって異なりますが、爪が新しく入れかわるまでにだいたい1年くらいと考えられます。薬が効いてくると爪がきれいになってきますが完治したわけではありません。白癬菌が爪の中に残っている間は治っていないのです。自己判断せずに医師の指示通り根気よく治療すれば、必ずよくなります.