口腔ケアのススメ・・・18 Qお母さんから子供にむし歯がうつると聞きましたが本当ですか?

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Qお母さんから子供にむし歯がうつると聞きましたが本当ですか?

A:本当です。むし歯をおこす代表的な菌は「ミュータンス菌」といいますが、出生直後の乳児の口の中からはミュータンス菌は検出されません。では、どのようにしてミュータンス菌の感染がおこるのかというと、やはり接触の多い母親からの唾液などを介して感染することが多いと考えられます。生後19か月から31か月ぐらいが最もミュータンス菌に感染しやすいので、特に注意が必要です。むし歯は、食生活や口腔内の清掃状態を良好に保つことで予防できます。

予防法は以下の通りです。

①感染源になりやすい保護者(家族)むし歯の処置でミュータンス菌を減らす。

②乳幼児の砂糖の摂取を控えることでミュータンス菌の定着、増殖を抑制する。

③永久歯列が完成するまでフッ素塗布による歯質強化(上記の期間は特に)。

④スプーンの共用、噛み与えを控えることで食事の時の感染機会を減らす。

この中で、④は新しい知見ではありますが、最も有効だと言えません。しかし、なぜかセンセーショナルに取り扱われ一人歩きしている感があります。

保護者自身の口腔内を清潔にすることや、砂糖を与えすぎないという基本的な知識が必要ではないでしょうか。家族ひとりひとりが、プラークコントロールをすること、むし歯を治療することがお子さんの歯を守ることにもなります。

Q:タバコを吸って歯が黒くなっていますが、白くなりますか?

A:歯には、タバコのヤニや食品中の色素、ステインというお茶の茶渋のようなものがついてしまいます。歯のお掃除としてまず、超音波スケラーによる歯石・着色除去があります。スケラーから発生する超音波振動で汚れを浮かせながら、すみずみまできれいにしていきます。次にジェットパウダー洗浄があります。

塩のジェットパウダーを噴霧して、頑固な汚れを取り去ります。この器具は汚れを落とす効果は抜群です。ただし、この方法だけで終了すると歯の表面がザラザラになり、再びヤニやプラーク・歯石が付着しやすくなるため、施術後は必ず歯面研磨(PMTC)をすることが大事です。専用の器具にむし歯予防に効果のあるフッ素化合物含有の研磨剤ペーストを付けて、磨き上げていきます。仕上がり後は汚れがきれいに落ちて、つるつるになります。また、舌触りが気持ちよくなり、口の中もすっきりします。定期的にヤニやステインの除去をして、さらに専門家によるクリーニング(PMTC)を受けると、歯周病の予防にもつながります。(一度体験するとやみつきになるそうです)

クリーニングをすると、自分の持って生まれた歯の色になりますが、それよりももっと白くしたい場合はホワイトニングをすることになります。方法は歯の状態によって異なったり、設備にも違いがありますので、予め確かめておきましょう。なお、クリーニングやホワイトニングは保険適用外になります。