・スリッパや安定の悪い履物は避ける
家の中を素足で過ごすか、靴下、室内履きにするかは足の状態によって判断します。避けたいのは、スリッパや足の裏にあっていない室内履きを履くことです。これらの履物は足の裏に密着しないため、歩きにくく滑ったりつまずいたりしがちです。足裏が履き物にしっかり固定されないため、脱げないようにと無意識に指を上げて歩こうとします。このような無理な力が積み重なると、骨盤などに歪みが生じ、腰痛などの原因にもなります。
・おすすめはアーチを保持する履物
足の変形を防ぐには、足裏のアーチをサポートするように調整されたサンダルがおすすめです。中敷きがカップ状になっているタイプは、足を包み込んで足を保護し、履物の中で足が前にすべらず、かかとも浮かないので安定感があります。裸足で過ごしていると起こりがちな開帳足も防ぐことができます。このタイプのサンダルは、ふだんすり足気味で歩いている人、左右の足のバランスがとれていない人、開帳足や外反母趾、内反小指、扁平足の人などのトラブルを抱えている人にもおすすめです。土踏まずの部分にクッションがあり、膝や腰の痛みが軽くなることもあります。
・蒸れやすい人は5本指靴下を
ふだん窮屈な靴を履いたり、水虫がある場合は、もめんや絹素材の5本指靴下もいいでしょう。蒸れを防いだり、一本一本の指で床を踏みしめることで、足裏の運動不足解消にもなります。底の部分と鼻緒がしっかりしていて足裏に吸いつくような草履も足の蒸れを防ぎ、歩くときに足がすべったりずれたりしにくいです。
・短距離の外出でも安定のよい履物を
近所に出かけるときについ「つっかけ」など履きがちですが、距離が短くても安定性の良くない履物は避けましょう。自分に合ったコンフォートシューズやスニーカーなどのひも靴がおすすめです。サンダルは、甲の部分をしっかり抑えているか、バックバンドのあるものにします。