口腔ケアのススメ・・・6

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3)口腔ケアの手順

1 うがい

まず、ブクブクうがいをして口の中に残っている食べかすを吐き出します。義歯(入れ歯)を装着している場合は、外してからうがいをします。うがいできない場合には、ウェットティッシュやスポンジブラシ、軟毛ブラシ等を使って取り除きます。

2 ブラッシング

残っている歯を磨きます。粘膜はスポンジ等でやさしく擦り取ります。力を入れすぎて傷つけることがありますので十分に注意しましょう。たくさんのプラーク(歯垢)が付いていると、少し時間がかかるかも知れませんが、毎回のケアをきちんとしていれば、時間短縮できるでしょう。歯肉から出血する場合は、歯科受診をして診断してもらいましょう。炎症で腫れていることが原因であれば、ブラッシングで改善する場合もありますが、治療が必要な場合には、治療の時期が影響することがあります。また、歯ブラシの選択には、歯科医師・歯科衛生士に相談しましょう。交換時期の見極めも大切です。

3 舌のケア

専用のブラシやスポンジブラシで、奥から手前にかき出すように舌苔を取り除きます。たくさんの汚れが付いている場合は、数回に分けて行いましょう。一度に全部取ろうとすると、つい力を入れすぎてしまうので、傷つけてしまうことと、長時間のケアによって介護されている側の疲労にもつながります。

4 義歯の清掃

義歯(入れ歯)にも毎日のケアが必要です。歯に歯垢(デンタルプラーク)が付くように、義歯にも歯垢(デンチャープラーク)が付きます。きちんと手入れしないと、義歯そのものが細菌の温床となり、残っている歯まで虫歯になったり、歯周病が悪化したり、増殖した細菌によって誤嚥性肺炎など全身の病気を引き起こすリスクが高くなります。義歯に付いた歯垢はブラシなどで機械的にゴシゴシこすり落とさないときれいになりません。洗浄剤は、ブラシでしっかり汚れを落とした後に仕上げとして使うものです。洗浄剤は使用方法をよく確認し、口腔内に入れる前に十分洗い流しましょう。

5 うがい

最後にうがいをします。ブラッシングなどで落とした汚れを吐き出すために、しっかり行いましょう。うがいができない場合は、吸引やガーゼ等で拭き取るなどの対策が必要です。汚れを口の中に残したままで終わらないよう、最後のうがいは非常に重要です。